皆さまから寄せられた問い合わせをＱ＆Ａ形式で紹介しています。どうぞお楽しみ、ご活用下さい。 　アルファロメオとミラノ Ｑ アルファロメオのエンブレムの意味は？ Ａ アルファロメオのフロントグリルに輝く盾。右側は蛇に見えますが、実は人を呑み込もうとしているドラゴンです。その昔、ミラノを統治していた「ヴィスコンティ家」の紋章で、森の中でドラゴンに呑み込まれそうになっている少年を、ヴィスコンティの勇者（左の肖像）が助けたという伝説が残っています。 アルファロメオはミラノが発祥の地で、ミラノの紋章は、アルファロメオのマークの絵柄を左右逆にしたものです。 　マークの遍歴 Ｑ フィアットのマーク変わりましたか？ Ａ フィアットに新しいロゴが誕生しました。フィアットは、昨今大きな成功を収めてきた新たなる戦略を具現化した新しいロゴデザインを、イタリア本国でデビューした「New Bravo（ニュー ブラーヴォ）」とともに発表しました。この新しいロゴは、今後ニューモデルをはじめ、その他モデルにも順次採用されます。アルファロメオも同様に歴史と共にマークは変わっています。 　アフターサービスに自信あり Ｑ ショールームで見かけたこのエンブレムはなんでしょう？ Ａ このエンブレムは、優秀なメカニックに、メーカーから授与されるものです。当社では、サービスの西岡が、メンテナンス・サービス大会で優勝を果たし、日本一に輝きました。 　品質と性能の向上はＥＵ統合でより加速 Ｑ イタリア車って、昔は故障しやすいと言われていましたが、女性でも購入して大丈夫でしょうか？ Ａ 故障しやすくはありませんが、故障はします。しかし国産車も故障します。機械ですから経年変化で不具合も出ますし、消耗部品もあります。どういった不具合が出るかは、国産車、輸入車関係なく、オーナーであるお客様の車との付き合い方によると思います。確かに、イタリア車は８０年代前半までは電気系が弱いとか、剛性があまいとか言われても反論しがたい状況もありました。これは、欧州車いや輸入車全体（一部を除いて）に言えていた問題かもしれません。 しかしそれ以降、９０年代に入ってから、特にＥＵ統合で品質基準や安全基準がＥＵ全体で厳しくなってからは心配無用と確信しております。もちろん女性の方でも安心して所有いただけております。さまざまな場所でAlfa147／159やPandaに乗っておられる方をよく見かけます。 　アルファロメオとイタリア空軍 Ｑ 「紅の豚」でポルコ・ロッソが乗っていた「サボイアＳ２１」のエンジンは高出力だけど操縦困難なイタリア製。物語ではフェラーリも登場していたし、もしかしてアルファロメオ製の設定？ Ａ サボイアS.21は戦闘試作飛行艇で シュナイダー・カップ専用機でした。アルファロメオ製のエンジンを搭載したのはサボイア・マルケッティ社が開発した左の絵のSM．79で「アルファ・ロメオ126RC34・エンジン」を３発搭載しています。当時は高出力のエンジンの装備が困難だった為で、イタリア製中型・大型機には３発が標準でした。 なお、サボイア社は実在したイタリアの航空機メーカーであり、爆撃機等を製造していた会社です。 　四つ葉のクローバー「クワドリフォリオ」の謎 Ｑ このエンブレムはなに？なんか幸せそうなのですが・・・ Ａ クワドリフォリオとは、伝統的にアルファロメオのスポーツモデルに与えられる名称で、ボディに四葉のクローバーを模したバッジがしばしば貼られています。日本のアルファロメオ・オーナーはこの「クアドリフォリオ（四つ葉のクローバー）」のステッカーやエンブレムを愛車に貼ったりしています。これは、アルファロメオ・チームにとってのレースでの幸運のシンボルであり、思い入れ多きマークだからです。 またイタリアでは「ホテル・クワドリフォリオ」「クワドリフォリオ不動産」とアルファロメオに関連した看板をかかげている店が沢山あります。 　ＦＩＡＴ５００の再登場は本当？！ Ｑ ルパン３世の愛車で有名なＦＩＡＴ５００が復刻するって本当ですか？（左は「カリオストロの城」のエンディングシーン） Ａ 1957年に発売された Fiat500チンクチェント（「チンクチェント」はイタリア語で「500」の意味）の愛称で親しまれたスモールカーの名車が本国イタリア本国で発表されました。最新のエンジンを積んで５０年ぶりに蘇ります。日本での発売は現在未定です。 　AlfaRomeoのＳＵＶ Ｑ ＢＭＷもポルシェもボルボもＶＷもクロスカントリー車を出してきましたが、アルファロメオは出さないのでしょうか？ Ａ SUVは（スポーツ/ユーティリティ/ビークル）の略で、クロカン四駆の性能を持ちながら街乗りのデザイン・走行性を兼ね備えた車を総称します。 2003年のジュネーブ国際モーターショーで発表された「Alfa Kamal」は完璧にアルファ ロメオの血筋を引いているSUVことがわかる風貌。SUVには珍しく、オフロードカーというよりスポーツカーに近い感じの仕上がりです。実用化され日本上陸が期待されています。サンスクリット語で「Kamal」とは、「赤色」のことです。アラビア語になると、同じ単語が「完璧」や「相反するものの融合」という意味になります。同じ単語でありながら言語が違えば意味も変わり、２つの異質のものが均衡を保ち、補完し合うことを意味しています。 　左ハンドル車の運転術 Ｑ 左ハンドルを克服する方法は？ Ａ 左ハンドルはそれほど手強くありません。次のことに注意して慣れていって下さい。 （１）追い越し時は前方の車と十分に車間距離をとり、対向車の確認を出来やすくしてからＧＯ。でも、対面走行の２車線道路ではなるべくしないほうがいいですね。 （２）ボンネットの中心線（つまり自分の車の中心線）を意識することで、センタ−をキ−プして走行できます。 （３）狭い道で対向車がある場合は、めいっぱい左側に寄せて止まればＯＫ。もしもの時でも、停止している方が有利です。 （４）駐車場などで、左ハンドル用の自動支払い機がない場合は、きっぱりとスマ−トに降りて払いに行きましょう。無理な姿勢での支払いはかえって危険です。 ◆たとえ、加えてマニュアルミッション車であっても１ヶ月もすれば、力を入れないで運転出来るようになります。そして、車はあなたにそれ以上の味わい刻んでいってくれます。 　１５５以降のＤＴＭ参戦状況 Ｑ Alfa155がDTMや世界ツーリングカー選手権で大活躍したことがあると聞きましたが、詳しく教えて下さい。 Ａ DTMとは、ドイッチェ・トゥーレンヴァーゲン・マスターズの略、ドイツツーリングカー選手権のこと。１９９２年頃からしばらくの間155V6（上写真）が大活躍して、メルセデスを本気にさせたエキサイティングなレースです。 Alfa156 Alfa159 近年の156や159ETCCもまあまあ調子が良く、特に156はBMWと競り合い勝っていましたが、155V6がDTMで活躍していた頃の衝撃には及ばないかもしれません。 　バッテリーの寿命について Ｑ バッテリの交換時期はどれくらいでしょうか？ Ａ 真夏の暑さ、真冬の寒さなどの厳しい環境にさらされているバッテリ。バッテリーのトラブルは常に路上故障の原因の上位になっています。以下の場合には、早めの交換をお勧めします。 ●２年以上使用している。 ●エンジンがかかりにくい。（セルの勢いが弱い） ●何となくライトが暗い。 ●パワーウインドーの開閉が遅い。 ●インパネの速度計の部分の照明が暗い。 ●バッテリー液の減りが早い。 　絵はがき Ｑ 　フィアットやアルファロメオの絵はがきはありますか？ Ａ 左の様な絵はがきを確認しています。しかし、入手は、なかなか困難な様です。見つけたら、すぐに購入しておかないと、次はいつお目にかかれるか・・・という程珍しいものです。 　コンセプトカーとは？ Ｑ コンセプトカーとは何？このまま販売されるの？ Ａ 東京モーターショーやジュネーブショーで話題になるコンセプトカーとは、各メーカーの技術、デザイン、ポリシーを主張する一つの材料です。話題性を高ければ高い程、雑誌やＴＶ等マスコミで大きく取り上げられ宣伝効果も発揮できます。このコンセプトカーから量産品が生まれる場合がしばしばあります。アルファロメオで言えば最近では「ブレラ」や「8c コンペティツィオーネ」です。おそらく近々「Kamel」や「Visconti」も量産され日本上陸するでしょう。